2020年11月某日の18時頃に訪ねた。
牛込神楽坂駅から徒歩1,2分ほどのビル3Fにある「鉄板焼き いわ倉」。

奥に細くなっているようで、先客の有無は不明。
予約してあったテーブル席に2人で座る。
料理は「本日のおまかせ」¥12,000が提供される。鉄板を使った料理をメインに和食のコースが楽しめる店。
まずは「生ビール」¥900で喉を潤して、料理を待つ。

壬生菜のお浸しと雲丹:一品目にアッサリとしたお浸しが提供される。ウニと合わせて食べても良い感じ。食材の良さが感じられる。

新蕎麦仕立てのお椀:蕎麦の旨味を満喫できるお椀。蕎麦の風味はそれほどきつくないので、程好い味わいの汁が楽しめた。

帆立と次郎柿と生いくら:帆立、柿、いくらの組み合わせが非常に良い。大きな帆立は素材としては秀逸。甘みが心地好い一品。ビールから日本酒「辰泉 吟醸」に切り替えて料理と共に楽しむ。


蝦夷鹿のロースト:甘みのあるソースを合わせた蝦夷鹿のロースト。まったく臭みの無い良質な鹿肉を堪能。今まで食べた鹿肉の中で最も美味しいと感じられた。

赤飯:カラスミと出汁の餡かけを合わせている赤飯。カラスミを崩しながら良い塩梅にして楽しむ。優しい甘みと塩気が非常に良い。「一粒の麦」¥800をソーダ割にしたものを合わせて楽しむ。


せいこ蟹:蟹身と味噌、卵を殻に詰めてあるせいこ蟹。鉄板で酒蒸しにしたもので、程好い塩気が良い一品。。ある程度食べた後、味噌と身を少しだけ残し、そこに温かい日本酒を注いで楽しむ。旨味が沁み込んだ蟹の風味がする日本酒は見事な美味しさ。

近江牛のサーロイン:メインの肉料理である近江牛サーロイン。シンプルに良い肉を程好い火入れで提供している。ソースも美味しく、肉の旨味を堪能できた。「エルセ エトナ ロッソ」をグラスで飲みながら楽しむ。



山椒ライス、赤出汁:肉を食べた後に山椒ライスと赤出汁がやって来る。程好い山椒の風味で、鉄板で炒められたライスが非常に良い。このタイミングで米と赤出汁は嬉しい。

わらび餅:最後にはわらび餅が提供される。見事な食感で控えめな甘さが心地好い。お茶と一緒に楽しんで〆る。

12,000円のおまかせコースとは思えない満足度であった。海鮮も肉も素材の良さが感じられる見事な料理。
接客も良い距離感で、丁寧な印象。美味しい和食のコースを楽しみたい時にはバッチリハマる「いわ倉」であった。