2020年8月のとある休日の11時過ぎに訪ねた。
京成上野駅を出てすぐ。上野の森さくらテラスの1階にある洒落た蕎麦屋「喜乃字屋」。

程好い広さの店内には先客2名のみ。
かなりフランクな女性店員に案内されてテーブル席に1人で座る。
蕎麦のメニューは豊富にあるが、店のイチオシらしい「辛み豚汁もり」¥700を注文。
5分ほど待って提供される。

唐辛子と豚肉の入ったつけ汁と蕎麦、蕎麦湯がやって来る。
程好い細さの蕎麦を少し手繰ってつけ汁に浸して食べる。程好い甘みのつけ汁と蕎麦のバランスは良い感じ。それほどつけ汁の味が濃くないので、仄かに香る蕎麦の風味と共に美味しく食べられる。

唐辛子が入っているものの、思ったより辛さは強くないつけ汁。豚肉の甘い脂がつゆに染み出して良いダシが出ている。スルスルと食べられてしまう「辛み豚汁もり」。蕎麦は大盛りにして食べた方が良かったかも。

残ったつけ汁には蕎麦湯を入れて最後まで味わう。満足のつけ蕎麦であった。
フォアグラエスプーマもりと言った替わりダネの蕎麦なども提供して、ワインを飲みながら蕎麦を楽しめる店のようである。勿論王道メニューも提供している。
ランチだけでは真の実力を測りかねる店。是非、夜にも訪ねてみたい「喜乃字屋」であった。