2020年8月のとある土曜日の11時過ぎに訪ねた。
有楽町駅を出てすぐの交通会館地下にある洋食店「キッチン大正軒」。

準備中の看板が出ているが、店内から呼び込みの声があった。どうやら営業しているようだ。
ランチでは先に注文して支払いをするシステムらしい。
「煮込みハンバーグ+しょうが焼き定食」¥1,100を注文して支払いを済ませる。
それほど広くない店内には先客2名のみ。
カウンター席に座ると3分と経たずに料理が提供される。スピード感を持って出せるように仕込みがしてあるのだろう。

キャベツ、ケチャップパスタが添えられたプレートに煮込みハンバーグ、しょうが焼きが盛られている。そこに、ご飯、味噌汁が付く定食。見た目から嬉しくなる。
まずは煮込みハンバーグから食べてみる。実に美味しい。煮込み加減が良く、味の染みたハンバーグがご飯のおかずとして申し分ない。

しょうが焼きはハンバーグに比べると惜しい印象。作り置きということもあるが、肉質があまり良くない。しょうが焼きとしての味付けも濃くしているだけで生姜の風味などを感じない。やや惜しいクオリティ。
キャベツと共に肉を食べ、時折ケチャップで味付けされたパスタを食べる。このパスタが実に良い味付け。洋食に添えられる存在としては完璧に近い。
食が進む洋定食。良い点も惜しい点もありながら満足感は存分に得られた。ボリューム的にもちょうど良い。
土曜日なのでそれほど混雑はしていなかったが、平日は近隣のビジネスマンで相当混雑するであろう交通会館の「キッチン大正軒」であった。