2020年1月某日の19時過ぎに訪ねた。
神保町駅を出て徒歩5分ほどの場所にある「酒場 とりかも」。


ラム肉の美味しい「ビストロ マチュリスタ」が業態変更で鶏肉・鴨肉をメインにした店になってオープン。
明るくて綺麗になった店内は8割方客で埋まっていた。
テーブル席に4人で座る料理を楽しむ。
まずは「スパークリング カヴァ」¥580で乾杯。

お通しには鶏ダシで煮た枝豆が提供される。旨味の効いた枝豆は非常に良い味。

煮込み ¥580:日本酒と塩で調理した煮込み。鴨の旨味が実に良い感じの煮込み。鶏肉の身も程好い塩味が染みている。

お漬物 ¥480:かぶの漬物は柚子の風味が仄かに効いて良い感じ。

鴨ロースの自家燻製 ¥980:燻製の良い風味が香って美味しいジューシーな鴨ロース。酒のつまみには非常に良い一品。

やげん軟骨 ¥580:鶏肉の素揚げにこだわりを持っている。やげん軟骨のクオリティは良い。食感が実に心地好い。ありた鶏を中心に素揚げにしているが、肉の旨味が伝わって来る見事な鶏肉である。

ふりそで ¥480:鶏肉がジューシーで良い一品。酒のアテには最高の素揚げ。これで480円というのは嬉しい限り。

鶏皮せんべい ¥480:カレーの風味が効いたカリカリの鶏皮せんべい。「生ビール プレミアム モルツ」¥280と共に堪能。それにしてもプレモル280円という驚異的な値段には感嘆。


ハツ焼き ¥480:鴨のハツ焼き。仄かに香る鴨の風味は嫌な感じがまったくしない。野趣溢れる鴨肉ながら滋味溢れる一品。これが480円というのもかなりお得感がある。

岩手鴨もも肉のぶどう山椒焼き ¥1,280:この店のイチオシメニュー。山椒が効いた鴨のもも肉。確かに他には無い良いクオリティの鴨が味わえる。山椒の効き方に好みは分かれそうだが、個人的にはこれくらい効いていて良いとは思った。

砂肝 ¥480:歯応えとコクが絶妙な砂肝の素揚げ。焼きではなく揚げにすることで砂肝の甘みと旨味が引き出されている。中々のクオリティ。

岩手鴨ロースの炙り ¥980:シンプルに鴨肉の美味しさが味わえる一品。ワインと食べても日本酒と食べても良い。オールマイティな鴨肉。

鶏そば ¥580:鶏スープに太めの麺を合わせた鶏そば。うどんの如く太い麺と程好い濃さの鶏白湯スープが良い感じ。

鶏めし ¥580:ここで鶏めしがやってくるのも嬉しい。アッサリとした鶏めしは〆のご飯にはちょうど良い。

とりかもの鶏スープ ¥200:鶏めしと共に頼むべきは鶏スープ。米に良く合う。

せせり ¥480:最後の最後にちょっと甘みのあるせせりを「とりかもハイ」¥580と共に味わう。鶏肉の美味しさとこの安さは魅力的。オレンジ、梅、生姜の風味と味わいのある「とりかもハイ」と鶏肉の相性も抜群。


マチュリスタの頃から変わらぬホスピタリティ溢れる接客も健在。オーナーが鶏肉と鴨肉へのこだわりを熱く語ってくれて、本当に美味しい料理を素晴らしい値段で提供してくれる。
オープンしてまだ間もないが、店内はかなり盛況であった。どんなシチュエーションでも使える素晴らしい店。神保町で美味しい鶏と鴨が食べたい時にはオススメ。