2019年8月某日の18時過ぎに訪ねた。
田端駅を出て徒歩3分ほどの場所にある「そば処 浅野屋」。

田端には同じ屋号の「浅野屋」がもう一店舗あるが、こちらは駅を出て坂を上ったところにある。
店内には先客1名のみ。
テーブル席に1人で座り「鴨南ばん」¥850を注文。

かの文豪も食したらしい蕎麦屋らしいが、そこはかとなく歴史は感じるものの家庭的な雰囲気の店。
7,8分ほど待って提供される。

ネギが別皿で、フルーツ付きの「鴨南ばん」。思ったよりもボリュームがあって、食欲をそそる見た目。
たっぷりの三つ葉がかかって、鴨とネギも大ぶりなものが入っている。

食べてみると、鴨に焼き目が入っていてジューシー。つゆにも鴨の脂が染み出してコクを増している。
意外といっては何だが、実に美味しい「鴨南ばん」である。蕎麦自体も歯応えがあって、コクのあるつゆとジューシーな鴨肉に負けない風味が漂っている。
ネギもたっぷり入っていて、そこに別皿の刻みネギも投入。コクと爽やかさのバランスが良い。
満足度の高い「鴨南ばん」であった。個人的にはオススメ出来る一品。
酒を飲みながら蕎麦を手繰る店ではないのが惜しい。鴨肉をつまみに日本酒でも飲みたくなる店であった。