2019年5月のとある休日の14時過ぎに訪ねた。
町屋駅を出て尾竹橋通り沿いに10分ほど歩いた所にあるラーメン・つけ麺の店「タナカタロウ」。

あまり情報が無かったが、新店であろう。
それなりに清潔感のある店内は8割方客で埋まっていた。
カウンター席に1人で座り「支那ソバ」¥750を注文。
目の前のキッチンで店主が作っている様子が窺える。
7,8分ほど待って提供される。

シンプルな醤油ラーメン。具材は、チャーシュー、メンマ、海苔、ネギ。
スープを啜ってみると、この店の良さが分かりだす。魚介のダシだが、力強くもありアッサリしている。仄かに甘みも感じられて複雑な味わいのスープ。
やや縮れつつも、スープとのバランスをちゃんと考えられている麺も美味しい。食べていて心地好いスープと麺の組み合わせ。
具材も麺とスープの邪魔をしない存在感でそこにいた。正直、海苔は不要であると感じたが、チャーシュー、メンマはそれなりに良いクオリティであった。

卓上の「あげねぎ」を投入して、風味にアクセントも加えられる。
このアッサリラーメンとは良い相性。
店の佇まいから明らかに美味しそうな店ではあったが、期待を裏切らないクオリティだった。
接客はまだ不慣れなのか、ぎこちなさを感じるものの好感は持てる。
美味しいラーメンを町屋の外れで食べられた喜びがそこにはあった。次回はつけ麺を試してみたい。