2019年4月のとある休日の19時頃に訪ねた。
新橋駅を出て徒歩3,4分ほどのビル3Fにある寿司店「天鮨 新橋本店」。

それなりの広さの店内は5割程度客で埋まっていた。予約してあった旨を伝え、案内されてカウンター席に2人で座る。
この日は予約時にお願いしてあった「特上おまかせ握りコース」¥12,000を味わう。

ドリンクは「スーパードライ」¥800からスタート。喉を潤すドライなビールが嬉しい。

子持ち昆布の醤油漬け:一品目は酒のアテになるものがやってきた。居酒屋のクオリティではないが、居酒屋のお通し的な感じはしてしまった。味はアッサリとして悪くない。

姫サザエのうま煮、ホタルイカ、クリームチーズの酒盗乗せ :酒のアテに良いつまみ3種。姫サザエが良い味。酒盗はマグロの酒盗を使っていた。

天然真鯛:握りの最初は真鯛から。塩を振った真鯛の握りはスッキリとした味わいで美味。

サヨリ:薬味と共に食べるサヨリは身に旨味があってコクを感じる。

サクラマス:サーモンではなくサクラマス。程好い脂が美味しい握り。

鰹の玉ねぎポン酢:鰹をサラダ仕立てにした一品がここでやってくる。鰹自体のクオリティは良い感じ。

赤貝:コリコリとした歯応えが抜群に良い赤貝。口に広がる貝独特の風味も良い感じ。

車エビ:車エビの旨味を味わえる良い握り。シンプルながら美味しい。


白エビ:日本酒を飲みながら味わう白エビ。ねっとりとした食感と塩気と甘みが酒と抜群に合う。キャビアを添えているのが嬉しい。

鰆の西京漬け焼:ここで焼き物も食べられる。鰆の西京焼きはちょうど良い塩梅の火の入れ加減がウリだろう。芳醇な甘みが感じられる一品。

ムラサキウニ、バフンウニ:塩と醤油で味をつけたウニの食べ比べ。軍艦ではなく、握っているのでウニの美味しさがダイレクトに伝わる。抜群に美味しい。

いくらの小どんぶり:プチプチとした食感が心地好いいくらの小どんぶり。素材の良いいくらを存分に堪能できる。

ほうぼう、カマス、たこ、ヒモきゅうり、べったら漬け、オクラ:このあたりでまた酒の肴シリーズがやってくる。妙に美味しいべったら漬けが嬉しい。ほうぼう、カマスも日本酒と共に味わう。ヒモきゅうりがきゅうり自体のクオリティがイマイチであった。

大トロの炙り:フィニッシュに向けてやって来た大トロの炙り。王道のトロの脂をまんべんなく味わい尽くす。

漬けマグロ:マグロを漬け込んでいる時間が短いので、赤身の旨味を十分に堪能できる漬けマグロ。良い握り。

コハダ:細工を入れたコハダを味わう。食感が面白い握り。

玉子焼き:デザートのような滑らかな玉子焼き。握りでなく、単品で味わうには良い一品。


穴子:塩とタレの2種を食べ比べできる。個人的には塩で食べる穴子が良かった。白ワインと共に味わったが、穴子とワインの相性も悪くないと思った。

赤だし:最後の〆一歩手前にいただく赤だし。無難なクオリティではあった。

かんぴょう巻き:手巻きスタイルのかんぴょう巻き。シャリの量が丁度良かった。

羊羹:最後の〆に水菓子を頂く。羊羹というのは中々トラディショナルで面白い。
12,000円のコースにしては中々楽しめた。店主とスタッフの接客も気が利いており居心地も良い。
日本酒の品揃えも良いので、酒を中心に楽しんでも良い。色々なシーンで使える良い寿司店であろう。