2021年3月某日の18時頃に訪ねた。
表参道駅から徒歩3,4分ほどのビル2Fにある中華レストラン「ミモザ」。上海料理を提供してくれる店。

入口の扉が分かりづらくて上の階に行ってしまった。
それほど広くない店内には先客7,8名ほど。
あらかじめ3人で予約していたので奥のテーブル席に座る。
「ミモザコース」¥12,000の提供となる。

まずは「生ビール」¥850で喉を潤す。

本日のコース料理を眺めながらしばしビールを味わう。
エンドウ豆と金華ハムのパイ:そのまま手で掴んで食べるパイ。エンドウ豆と金華ハムの上品な組み合わせが実に良い。

毛蟹と黒酢のゼリー寄せ:和食のような毛蟹と黒酢の組み合わせ。強過ぎない酸味がカニ酢の如き味わいを醸し出している。ゼリーの食感も相俟って実に面白い味。

百合根の春巻:百合根の甘みが感じられる春巻。上品で上質な百合根を堪能できる。「紹興酒」と共に味わってみた。この店の紹興酒はとてつもなく美味しいことにも気付く。


春菊の蝦蒸し餃子:美しい皮に包まれた餃子。食感も味わいも見事。春菊の風味がそれほど強くないので食べやすい。

湯葉と広東白菜の炒め:食感と深みのある味わいが実に良い。広東白菜と湯葉の組み合わせが見事。

オマール海老と帆立の香り蒸し:大ぶりのオマール海老にネギの風味が漂う油の組み合わせが抜群に良い。素材の良さを存分に引き出した見事な一品。

鱈と蕗の薹のフリット金沙粉炒め:ココナッツの風味が香る金沙粉がたっぷりかかったフリット。素材の美味しさと複雑な味わいの金沙粉との組み合わせが非常に面白い。食べ応えがあって満足出来る。「ロゼワイン」をペアリングで合わせて楽しんだ。相性は抜群に良い。


牛フィレ肉の中華ステーキ軽い煮込み:豆板醤の効いたソースで味付けされた牛フィレ肉。肉の旨味が存分に引き出されて満足のクオリティ。メイン料理としては満足感の高い一品。こちらは「オレンジワイン」と共に楽しむ。センス抜群のワインセレクション。


マンゴープリン、中華カステラ:最後にお茶と共にデザートを味わう。かわいい見た目のマンゴープリンは程好い甘さ。中華カステラはどこか懐かしい味わいのデザート。


最後まで新しくて楽しい上海料理を楽しめた。接客も程好い距離感で居心地が良かった。
値段以上の満足感は確実に得られる「ミモザ」。特別な日にまた来たいと思う。