2021年2月のとある休日の18時頃に訪ねた。
都立大学駅から徒歩3,4分ほどの場所にある「bistro nid」。

2階建ての店内の2階テーブル席に案内される。雰囲気の良い店内。先客は6名ほど。
コース料理を予約していたが、値段は5,000円。かなり安い値段設定ではあるが、どんなものが出てくるかを楽しみに待つ。
最初のドリンクには「ビール」¥680をお願いし、その後はワインのペアリングをお願いした。

赤海老の昆布締めと根セロリのレムラード:柚子のマヨネーズを使った一品。和のテイストがありながらも、根セロリで外す粋な料理。赤海老の昆布締めのねっとりとした食感も心地好い。パンでマヨネーズソースを最後まで味わう。


猪肉のハムとブッラータチーズに熟成ブルーベリーソース:かなり攻めている一皿がやって来た。菊芋の漬物なんかも添えて、熟成ブルーベリーソース、トマトのジュレソースも皿に乗ってまとまりが無い料理だが、何故か魅力的な料理に仕上がっていた。猪肉のハムも良い存在感でそこに鎮座していた。ここでピノグリのオレンジワインが提供される。旨味と酸味が心地好い良いワイン。


牡蠣のグラタン:良いサイズ感の牡蠣に木の芽のソースを合わせてあるグラタン。石の上に乗せた演出込みで味わい深い一品。

鰆の低温調理とちぢみほうれん草にカリフラワーのソース、蕗味噌:鰆の旨味が詰まった一品。カリフラワーのソースと蕗味噌の2つの味をそれぞれでも良いし、併せても良い。食べ応えもある満足の一品。フレッシュな白ワインと共に堪能する。ワインの合わせ方も良い感じ。


鴨肉と牛蒡、黒大蒜:メインの鴨肉。厚みがあって、血の滴っているようなルックスにセンスを感じる一皿。黒大蒜とソースを合わせながら味わうと実に美味。鴨の臭みも感じず美味しく味わえる。シラーとカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドした赤ワインと共に楽しむ。コクのあるワインとの相性は抜群の鴨肉。


マスカルポーネのアイス、苺のティラミス:最後のデザートまで抜かりが無い。マスカルポーネチーズの旨味をしっかりと感じるアイスに、濃厚な味わいのティラミスを楽しむ。

最後までしっかり満足いく料理を楽しめて5,000円という値段設定はどうにも安過ぎる。
ワインのペアリングも3杯で3,000円というのも嬉しい。そういえば、パンもやたらと美味しかった。
フレンチのテイストを感じるフュージョン料理を最初から最後まで満喫できた。また是非訪ねたい店。
bistro nid (ビストロ / 都立大学駅)
夜総合点★★★★☆ 4.3